実験や研究といった事を行っている施設では、たくさんの部品がある環境で何でも作る事が出来る人たちが日々、試行錯誤しています。電子工作とセットである事が多く、ちょっとしたセンサーならすぐ作ってしまうのが外側から見たら魔法に見えるかもしれません。この部品に圧が掛かって、温度が何度まで上がったらランプを付ける、といった特殊なものを作っていたりして、それを検査治具と言います。検査治具は特定の機能を持ったものを言うのではなく、何か用途を持ったもので、検査の名前が付いているためセンサー付きのものが多いでしょうか。
この部品とこの部品の隙間をこのぐらいに抑えたい、という用途ならギリギリの幅の本体に圧力センサーを付けてそれを感知させます。知らせる方法はいくつかあり、ブザーを鳴らすのでもいいですしランプを光らせる事も出来ます。ケーブルでパソコンと繋げてデータを読み取れるのも検査治具の利点で、これは電子工作の延長にあるから出来る事です。USBなどでケーブル接続し、データをパソコンに出せれば具体的な数値の取得が可能になります。
研究期間でパソコンから伸びた部品で何かを計測しているところを見た事がある人も多いかと思いますが、それがいわゆる検査治具の利用と考えると分かりやすいのではないでしょうか。他の所でも使えるような応用力のあるものはほとんどありませんが、その研究において欠かせないものが、それらの検査治具なのです。検査治具のことならこちら