どなたでも一度は医療施設に足を運ばれたことがあるでしょう。風邪を引いたり、インフルエンザになった場合は適切な治療を受けて早期回復を目指したいものです。また日本では40歳以降の国民全員に、特定健康診断を義務付けています。年に一回は必ず最寄りの医療機関を受診して、検査を受けないといけません。
この際、血液検査も実施をされますが、以前は採血をおこなう検査治具は使い捨てとなっていました。現在は針の部分を除くすべてをリサイクルに回されており、煮沸消毒とプラズマ洗浄機材を活用して再び利用をされています。これを実現しているのがオリジナルソケットです。ここでは簡単に、検査治具のオリジナルソケットに関する概要を見ていくことにします。
平たく言えば、リサイクルが可能となった検査治具は、SDGs製品と見なすことが可能です。ひと昔前の検査治具は感染予防の観点から、一度使用したらすべて廃棄処分をされていたものでした。プラスチック製品となっており、リサイクルも出来なかったので焼却するしかなく、世界各国で年間約9000万トンもの廃棄をされてきました。焼却による二酸化炭素の発生量も多く、それを懸念した国連では検査治具をオリジナルソケットにして、再利用をすることを呼びかけたわけです。
2000年にアメリカのシカゴにある医療器材メーカーが開発・製造をおこなって現在に至ります。最小限の廃棄のみで済んでおり、環境保全に役立つアイテムとなりました。