オリジナルソケットが必要とされています

オリジナルソケットとはICソケットの中でも汎用的なものではなく、特別な用途のために設計されたものです。専門的に設計と製作を行っている会社に相談すれば、効率的な作業が可能になるオリジナルソケットを手に入れることができます。ICとはIntegratedCircuitのことで日本語では集積回路と呼ばれており、スマートフォンやテレビなど電子機器の製造には欠かせません。さらに集積度が高まった部品がLSI、LargeScaleIntegrationで日本語では大規模集積回路と呼ばれます。

オリジナルソケットを使えば、これらの部品を直接的にハンダ付けしなくても交換や変更が可能になります。ICとはトランジスタや抵抗、コンデンサーなどの機能を備えた素子を使いシリコンウエハー上に形成された回路です。集積回路の基本はシリコン結晶であり、電子部品の製作に使われる円盤状の板はシリコンウエハーと呼ばれます。ウエハーは純度の高いシリコン結晶を溶かして作られている不純物のない純正な半導体であり、電流をほぼ通しません。

ホウ素やガリウムなど価電子の異なる別の物質を半導体に少量混ぜると、電子部品として使用できます。3価元素であるホウ素やガリウムを混ぜたシリコンはp型半導体と呼ばれ、5価元素であるリンやヒ素などを混ぜたシリコンはn型半導体と呼ばれます。集積回路はウエハー上に多数のトランジスタなどの素子が複雑に組み込まれ、それらを接続する配線層で構成されています。基盤に直接ハンダ付けを行ってしまうと、回路を試作したい場合や交換・変更したい場合に不便です。

集積回路を使って効率的に電子機器を製造するためにオリジナルソケットが必要とされています。