大学病院から個人クリニックなど、国内には数多くの医療施設が点在しています。日本の医療技術は先進国随一といっても言い過ぎではなく、2000年以降は毎年のようにノーベル医学賞を受賞する研究者を輩出しているほどです。その影響もあって、都心部だけでなく郊外でも高い技術を有した総合病院が存在します。医療施設では必ず検査治具を備えており、患者それぞれの病状を把握するためのデータを取られています。

以前は検査治具というと、ガラス製で何度も使いまわしをするものでした。煮沸消毒を実施する専用の部署があり、そこで毎日注射器やメスなどを消毒して再び使える状態にされていたわけです。ところが1990年代後半になると、使い捨てのオリジナルソケットが登場して使いまわしをされなくなりました。ここでは簡単に、オリジナルソケットによる検査治具の概要を見ていくことにしましょう。

まず、オリジナルソケットは1991年にアメリカ合衆国で開発をされたものです。シカゴにある医療機器メーカーが生み出し、シリコン素材を使用しているのがポイントです。注射器であれば先端の針を取り換えることができ、安価で安全性の高さも兼ね備えているものになっています。日本では1998年に厚生労働省がオリジナルソケットを認可したことで、一気に普及をします。

検査治具はもちろん、昨今では点滴やエコーのヘッドにも活用をされており、院内の感染対策に大いに役立っているものです。

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