装置間の数十メートルを超えるような高速伝送は光ファイバーを使った通信が一般的になっていますが、装置側の電気パラレル信号と装置間伝送用光シリアル信号のとのインターフェースは、通信用光モジュール(TOSAおよびROSA)と呼ばれる小型部品が提供することになります。通信用光モジュールはユーザー側の利便性を目的にしたMSAと呼ばれる業界標準が制定されていて、外形サイズや電気的なインターフェース・速度などに規定が行われているのが特徴です。10Gbps光トランシーバーには5種類のMSAが存在しているのですが時代と共にサイズの小型化や電気インターフェースの高速化などの要求が行われているため、高密度・高速・高放熱に対応可能な実装技術が求められています。TOSAやROSAは、通信用光モジュールの光エンジン部分に相当するもので各種MSAモジュールに対して共通して利用できる部品です。

TOSAやROSAは、レーザダイオードやフォトダイオードを光コネクタ用レセプタクルと一体化させた部品など従来型の製品と共通部品化の流れがあるため国内外7社の中でXMD-MSAが締結されたことで標準的な存在になっています。外形寸法やピン配置などこれらを標準化させることで、容易にセットメーカー側はモノづくりができるようなります。例えば、インターフェース機器を製造するメーカーも、TOSAやROSAをそのまま実装すれば外付け部品が少ない状態で製品開発および製造ができるメリットがあるわけです。

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